[ATP250 マレーシアオープン]
決勝 錦織対ベネトゥー
オールラウンドなプレーでこのサーフェースにマッチしているベネトゥーをどう崩すかがこの試合の見所でした。
錦織の出だしはよく振り抜けていました。
しかし、もっと良かったのがベネトゥーで、錦織のサービスをブレークします。 錦織は「負けるかと思った」と言っていましたが、本心には「このまま続くはずがない」と思いもあったそうです。
中盤でデュースが長く続き、ブレークのチャンスもありましたがものにできず、ここで普通の選手なら流れが行ってしまうところですが「これだけいやな思いをさせていれば、きっとチャンスは来る」と考えていたそうです。
結局は4-5でブレークバックをしたのですが、「相手に助けられた」という錦織。しかしここからは振り切るテニスができ、タイブレークで第1セットを7-6(4)で取ります。
「やるべきことが鮮明になった」錦織は、第2セット前に出てくるベネトゥーのラケットを弾くようなパッシングなどでプレッシャーをかけます。ベネトゥーの集中が切れたのか、6-4であっさりと終わりました。
この1週間錦織の試合を見て感じたのは、やはりサービスについて。ゲームがリードしてくると、時速130kmのファーストサービスを打ってみたりと、バリエーションは感じますが、やはりプレッシャーがかかると苦しくなります。セカンドサービスの速さも含め、キープのためのサービスが磨かれるともっと強くなるでしょうね。
全米での悔しい負けの後に、この勝利は大きいものになりました。楽天に向けてまたコートや環境に慣れないといけませんが、勢いを感じる戦いでした。
目標はロンドンの最終戦とのこと。
錦織には夢を現実にして欲しいです。頑張れ!戦いは続く。
三和テニスアカデミー 金子稔
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